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ミニ盆栽の魅力は?選び方と育て方まで解説

盆栽というと、もしかすると、“高齢の方の趣味”と思われるかもしれませんが、お部屋にグリーンを飾りたい方におすすめなのが、「ミニ盆栽」です。

インテリアとして緑を取り入れる方も増えている中、若い方にも盆栽人気が広がっています。特にミニ盆栽は、広く場所をとるわけでもありませんし、樹木の種類によっては春夏秋冬を感じられるものまであるのです

今回は、ミニ盆栽の魅力と選び方、基本的な手入れ法などをご説明します。お部屋に緑を、とお考えのとき、お役立てください。

ミニ盆栽の「魅力」

ミニ盆栽の魅力は、なんといってもそのかわいらしさにあります。そして場所を取らないことも魅力のひとつでしょう。小さな小さなミニ盆栽は、ワンルームの部屋にも取り入れやすいので、インテリアグリーンの一種として人気があるのです

中には、手のひらのくぼみ部分にちょこんと乗るサイズの鉢のものもありますが、それでも「樹木のミニチュア」としての力強さを感じさせてくれます。

「自然大好き」「緑大好き」な方におすすめしたいのが、ミニ盆栽です。

ミニ盆栽の「選び方」

自分にはどんなミニ盆栽が合う

このように迷っている方もいらっしゃることでしょう。ここでは、ミニ盆栽をいくつかの“ジャンル”に分けてご説明しますので、ミニ盆栽選びにお役立てください。

常緑樹

ミニ松 三点セット トドマツ 黒松 エゾ松

ミニ松 三点セット トドマツ 黒松 エゾ松ミニ松 三点セット トドマツ 黒松 エゾ松の写真

一年中、緑の葉を落とさないものを「常緑樹」といいます。年間を通して自然の息吹を感じていられますので、ミニ盆栽選びで迷ったらまず検討してみてください。

  • 松類
  • 椿
  • チリメンカズラ

などが代表的なものです。

花が咲くもの

藤(1才藤) 

藤(1才藤)藤(1才藤)

せっかく室内でグリーンを楽しむなら、花が咲くものもいいな、と思われませんか? より季節感をもたらしてくれますし、翌年の花のためなら、と手入れもしっかりしたくなるかもしれません。

  • 桜類
  • 梅類

などが花の咲くミニ盆栽の代表です。

実がなるもの

りんごの盆栽

りんごの盆栽りんごの盆栽

植物を育てるのは初めて、という方は驚かれるかもしれませんが、ミニ盆栽でも「実がなるもの」があります。樹種によっては受粉させるという手間が必要ですが、それもまた楽しみのひとつとなるでしょう。うまく実れば、ご自分で口にできるものもあります。

  • マンリョウ
  • クワ
  • サクランボ
  • りんご

実がなる樹種は、ほとんどの場合花も楽しめますので、まさしく「四季を楽しむ」ミニ盆栽としておすすめしたいものです。

育てる「場所」で選ぶ

ひとり暮らしのワンルーム、通常の一戸建てでもなかなか置き場が見つからない、日の入りが悪いなど、「環境の問題」もあるかもしれません。このようなときは、樹木の性質からミニ盆栽選びをしなければなりません。

日当たりがよくない

日が差し込まない、日当たりが悪い、玄関など太陽光が入りづらいところに置きたいときは、日陰に耐える樹種を選びましょう。

などが比較的日陰でも耐える性質があります。しかし、全く陽のささないところではうまく育ちません。仕事に出ている間などは、明るい窓際に移動させるなどの工夫をしながら丁寧に様子を観察してください。

水の管理が難しい

樹種によっては、「水が大好き」というものもあります。外出が多いなど、水の管理がしづらい場合は、さほど水を要さない樹種を選びましょう。

  • 五葉松

などが比較的水切れに強い樹種とされています。

四国五葉松

四国五葉松四国五葉松

しかしながら、やはり成長著しく葉からも水が蒸発する夏場は、水切れは大きな問題です

水苔を表土に張る、自動給水装置を設置して1日に2~3回水やりをするように設定するなどの工夫が必要です。

ミニ盆栽が「苦手な場所」

ミニ盆栽は、その小ささや土の量の少なさで、どうしても「生きていけない場所」があります。

真夏のベランダ

マンションやアパートのベランダに、ミニ盆栽を直置きするのはよくありません。特に真夏は、コンクリートが太陽光の熱を蓄え、ミニ盆栽の“少ししかない土”の中の水を熱し、根が傷んでしまいます

また、日ごろ窓際(室内)に置いているミニ盆栽を真夏にいきなり直射日光に当ててしまうと、葉が“日焼け”し、傷んでしまうことも珍しくありません。

真冬の屋外

真冬の気温が氷点下になるエリアでは、ベランダなどの屋外に置くのは危険です。霜が根を痛めたり、土を浮かせたりしますので、まさしく危険な状態といえるでしょう

できるだけ日光に当ててあげたいと、外に出したくなる気持ちはわかりますが、小さな鉢という限られたテリトリー内で根を張るミニ盆栽にとっては「冬は日当たりの良い窓際」が安心です。

エアコンの室外機そば

エアコンが稼働している期間、エアコンの室外機のそばにミニ盆栽を置くのは危険です。熱風にさらされてしまい、用土から水気がなくなり、カラカラになるのが早くなってしまいます

そもそも、暑さに弱い樹種もありますので、エアコン室外機そばに置くのは避けてください。

風が常に当たる場所

エアコンや扇風機の吹き出し口そばも、好ましい置き場所ではありません。土や葉からの水の蒸発を促進してしまいますし、夏場のエアコンの風は樹木を冷やしすぎてしまい、弱ってしまう原因になります

ミニとはいえ、盆栽は自然の樹木を用いた「自然」を楽しむ方法。できるだけ自然な気温であることが望ましいのはいうまでもありません。

「ミニ」でも盆栽、育て方はしっかり勉強を

【書籍】盆栽 椿・桜の育て方本 ブック 近代出版

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ミニ盆栽は、樹木を小さな鉢に植えこんで楽しむものです。本来なら地植えをし、大きく育つであろう樹木を、人間の都合で小さな鉢で育てるもの。樹種の特徴をしっかり学んで丁寧に育ててあげたいところです。

樹種により育て方、仕立て方は異なります。専門家が手掛けた書籍を手元に置き、季節ごとに手入れの仕方をチェックしながら、こまめな手入れをしてあげたいものですね。

まとめ

ミニ盆栽は、身近なところで季節を感じられる素敵なアイテムとなってくれます。しかし、本来大地に根を張るものですので、一緒に暮らすためには十分なお世話が必要です。

その木が好む環境や、季節ごとのケア、ミニ盆栽ならではの特徴に目を向けて末永く一緒にいられる努力が求められます。

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