「盆栽を始めてみようかな」
「盆栽をやったことがないので、まずは色々調べてみたい」
と思ってる方へ。
盆栽に使う植物はさまざまな種類があり、美しい緑やお花・実などを楽しめます。家に盆栽が1つあるだけで、毎日がちょっと豊かになりますよ。
この記事では盆栽初心者の方に向けて、盆栽の基本情報や人気の種類、育て方や楽しみ方のポイントをご紹介します。
盆栽とは?
盆栽は「日本の趣味」と思われがちですが、実は発祥は中国といわれています。2000年以上前に、山などの実際の風景をミニチュアで再現した作品が盆栽のルーツです。
盆栽が日本に来たのは700年ほど前の鎌倉時代で、当時伝わったものが日本における「盆栽」のベースとなっています。
そもそも盆栽の「盆」とはお皿など底の浅い入れ物のことであり、「栽」は植物です。つまり盆栽とは、お皿のような浅い盆に盛られた植物という意味になります。
一般的には、枝葉の小さな植物を鉢に植えて手入れすることで、山や庭といった風景を再現して楽しむものです。
盆栽にも大きさがあり、10センチほどの「ミニ盆栽」もあれば60センチを超える「大品」といわれるものまであります。
ベランダや飾る場所の大きさに合わせて大きさを選べるのも、盆栽の魅力の1つです。
盆栽の魅力
盆栽の最大の魅力は、「自然美」と「人工美」が調和した美しさです。
植物そのものの「自然美」だけなら鉢植えで楽しむことができます。しかし、剪定や芽摘みといった手入れで自分好みに作り上げる「人工美」は、盆栽以外ではなかなか楽しめません。
盆栽は鉢の中で大きな自然を再現する手法であり、自分の思い描く風景を植物によって作り上げる楽しみがあります。故郷の風景や旅行先で目に焼き付いた風景など、自分の心に深く刺さったものを盆栽で作るという人も多いです。
「試しに1つ盆栽を買ってみたところ、気づいたら盆栽が増えていた」という人も珍しくありません。
盆栽は、根の広がり具合を見る「根張り」、根元から最初の枝までの太さを見る「立ち上がり」、枝のバランスを見る「枝打ち」、種類ごとに形が異なる「葉」、そして骨董価値や形を評価する「鉢」といった鑑賞ポイントがあります。
盆栽の種類
盆栽で使う植物は種類が多くあります。
もちろん植物ごとに特徴や魅力も違い、丈夫なものもあれば繊細なものもあるのです。
盆栽初心者なら、まずは育てやすい植物から挑戦するといいでしょう。
のちほど人気の植物もご紹介するので、ぜひ参考になさってください。
盆栽の種類には、針葉樹類の「松柏(しょうはく)」、松柏以外の木本植物である「雑木」、花や実をつける「花もの」「実もの」、草本植物である「草もの」の5種類に大別されます。
しかし使う植物にルールはなく、熱い国ならハイビスカスといった華やかな植物も使われます。
植物ごとの特徴を知り、大事に育てていくのも盆栽の魅力の1つです。
まずは、盆栽で人気の植物を12種類ご紹介します。
松
盆栽で大変人気のある植物で、「盆栽といえば松」といっても過言ではありません。
松は丈夫で育てやすい種類が多く、盆栽の王道ともいえる植物です。
「松」と一言に言ってもその種類は多く、それぞれで特徴があります。
松の盆栽の種類について詳しくは以下の記事をご覧ください。
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五葉松
別名「ヒメコマツ」といわれる松の1種で、昔から「五葉の松」として多くの盆栽愛好家に親しまれています。
通常松の葉は2本ですが、五葉松は名前通り5本の葉を付けるため、松の中でも豪華な出で立ちです。
その上品さから、松柏類の中でも女王ともいえる存在となっています。
五葉松は日本原産の松で、大きいものなら樹高30メートルを超えるものもあります。
五葉松の盆栽について詳しくは以下の記事をご覧ください。
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黒松
日本と朝鮮半島が原産の松で、温度や塩害に強く「男松」ともいわれています。
ご神木としても植えられていて、盆栽の中でもでも格式の高い植物として知られています。
幹が太く黒褐色の樹皮を持った雄々しい見た目が特徴で、盆栽の王様ともいえる存在です。
幹が古くなるのが早く、盆栽に「味」が出る点も人気の1つとなっています。
黒松の盆栽の種類について詳しくは以下の記事をご覧ください。
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トド松
南国の植物を思わせるような、涼しげな雰囲気を持っている松です。
北海道に多く自生するモミの木の仲間で、クリスマスツリーや門松に使われることもあります。
剪定を嫌う性質があるので、あまり手を掛けずに盆栽を楽しみたい人におすすめです。
暗くて涼しい場所を好むため、直射日光や西日が当たらない場所に置いておきます。
梅
花を楽しむ盆栽「花もの」の代表的な存在で、控えめで気品のある雰囲気が人気です。
1~3月に開花すれば美しい花房を楽しめますが、その後は枝の剪定が必要となります。
本来は20種類ほどでしたが、人気の高さから江戸時代に多くの品種が生み出されました。
18世紀ごろにはすでに100種類を超えていたといわれています。
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桜
日本の代表である桜は、盆栽でもとても人気の植物です。
開花の時期を迎えると、家でお花見が楽しめますよ。
桜は風通しがよく日当たりのいい場所を好むので、屋外に置いておくようにしましょう。
桜は切り口が腐りやすく、盆栽として楽しむためには手間をかけなくてはいけません。
しかし「旭山桜」など育てやすい種類もあり、初心者も桜の盆栽を楽しめます。
桜の盆栽の種類について詳しくは以下の記事をご覧ください。
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ケヤキ
ケヤキは街路樹によく使われる、親しみ深い植物です。
先のとがった葉の形が特徴的で、通年を通して見ごろを楽しめるのが魅力です。
水が足りないと葉が茶色くなるので、真夏は1日2回、冬は2日に1回程度の水やりが欠かせません。
また枝や葉が密生しやすいため、こまめな剪定が必要となります。
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藤
花の色は紫が多いですが、品種によってはピンクや白になることもあります。
春には香りの良い花を咲かせ、上品な盆栽に仕上がります。
花房が長いため、深めの鉢を使うなどバランスを意識することで完成度が高まるでしょう。
藤は多くの水を必要としますが寒さや暑さには強く、花ものの中でも丈夫で育てやすい種類です。
正しくお手入れしてあげれば、長く花を楽しめるでしょう。
藤の盆栽の種類について詳しくは以下の記事をご覧ください。
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楓(カエデ)
葉の切れ込みの形が紅葉よりも浅いという特徴がありますが、植物の分類上楓と紅葉は同じとされています。
大葉と小葉があるので、盆栽用として種木から育てるなら「小葉」を選びましょう。
楓は日の光を好むので、基本的に日当たりのいい場所に置きます。
しかし夏の強い日差しには弱いので、避けなくてはいけません。
きれいな紅葉のために、夏場はたっぷりの水を必要とします。
カエデの盆栽の種類について詳しくは以下の記事をご覧ください。
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竹
何十メートルもある大きなものというイメージが強い竹ですが、「矢竹」や「姫竹」といった盆栽に使える種類もあります。
「京都の竹林のようにシュッと伸びた風景を盆栽で作りたい」という人も多く、人気のある植物です。
竹は日光を好みますが乾燥に弱いため、多くの水が必要です。
また、西日も乾燥するので避けなくてはいけません。
冬は地上に出ている部分が枯れますが、春には再び芽を出してくれます。
根を多く張らず丈夫で手入れしやすいので、初心者にもおすすめです。
竹の盆栽の種類について詳しくは以下の記事をご覧ください。
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南天
可愛らしい赤い実を付ける南天は、「難を転じる」として縁起がいいとされる植物の1つです。
そのため、贈答用としても人気があります。
直射日光は好まないので、木陰や木漏れ日が軽く当たる半日蔭の場所に置いてあげましょう。
肥料も少しでいいので、室内で育てることもできます。
乾燥には弱いので、暑い時期はたっぷりの水が必要です。
南天の盆栽の種類について詳しくは以下の記事をご覧ください。
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コナラ
コナラは国内の多くの雑木林に自生している、丈夫な植物です。
乾燥に強く成長が早いですが、その分季節に合わせたお手入れが欠かせません。
初夏になると控えめな花が咲き、春には産毛のある芽を出します。
そして秋には紅葉と共にどんぐりが実るため、通年を通して楽しめるのが魅力です。
コナラの盆栽の種類について詳しくは以下の記事をご覧ください。
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ボケ
バラ科の一種である花ものの植物で、春には赤や白の可愛らしい花を咲かせます。
盆栽の中でも丈夫で人気が高く、多くの品種が作られているのも特徴です。
本来は一重の花でしたが、今では品種改良によって八重咲の花など200種類以上あります。
日光や寒さにも強く、盆栽初心者も育てやすい植物です。
ボケの盆栽の種類について詳しくは以下の記事をご覧ください。
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盆栽はどこで手にれる?
いざ盆栽を始めたいと思っても、「なかなか身近に売っていない」という方も多いのではないでしょうか。
盆栽が売られている場所は意外と限られており、手に入れる方法としては以下の2つがおすすめです。
盆栽専門の通販サイト
一番手軽に盆栽を手に入れられるのは、盆栽専門の通販サイトです。
通販サイトなら、植物以外にも道具セットや盆栽鉢などの種類が多く、盆栽に必要な物を一度に揃えることができます。
すでに欲しい植物の種類があったり、色んなものの中から選びたいと思っていたりする場合は特に通販サイトがいいでしょう。
たとえばこちらの「盆栽妙」というサイトでは、ギフト用と自宅で楽しむ用の2種類から選ぶことができます。
道具とセットになった盆栽や、シーン別・予算別でプレゼントに送る盆栽もあり、盆栽アイテムが充実しているのでおすすめです。
街のお花屋さん
近くに大きな園芸店やお花屋さんがあれば、盆栽も取り扱っているかもしれません。
ぜひ覗いてみることをおすすめします。
店員さんが詳しい人なら、手入れ方法やおすすめの植物などのアドバイスをもらえることもあります。
ただお花屋さんで取り扱っている盆栽は、一般的に完成されたものが多いです。
そのため値段が高いものもあり、購入前にはチェックすることをおすすめします。
盆栽の育て方に関するQ&A
盆栽を始めたばかりの時は、育て方についていろいろと悩みが出てくるものです。
ここでは、盆栽初心者の方に多いお悩みをQ&Aでご紹介します。
しかし盆栽は種類によってやり方が大きく違うので、あくまでも一般的な方法となります。
植物ごとで特性は違うのでご注意ください。
Q1.盆栽の水やりの方法は?
盆栽に水をやる頻度は、季節で変わります。春と秋なら1日1回程度、夏はしっかり1日2回、気温の下がる冬は2日に1回が目安となります。
水を与えるときは、鉢の底から水が出てくるほどたっぷり上げてください。
水圧が強いと土が崩れてしまうので、優しく水を掛けることがポイントです。
盆栽に水をやる時は、優しく全体に行きわたるように「ジョウロ」を使いましょう。
また、鉢の表面や鉢の受け皿に水が溜まった状態はよくありません。
根が水に浸かったままになり、根腐れをおこしてしまいます。
盆栽を室内に置いている場合、水やりの時だけ外に出してたっぷりと与えるようにしましょう。
Q2.盆栽に道具は必要?
植物のお手入れを楽しむのが盆栽の醍醐味ですから、まずは道具を揃えなくてはいけません。
「盆栽をこれから始める」という時は、最低限必要な物として以下のものを揃えるといいでしょう。
- ジョウロ:盆栽の水やりに必要。注ぎ口が長くて細いものが使いやすくておすすめです。
- ハサミ:葉や枝の剪定に欠かせないハサミ。持ち手が大きい「盆栽ハサミ」が使いやすくておすすめです。メーカーや品質によって値段はピンキリなので、ご予算に合わせて選びましょう。
- ピンセット:盆栽についたゴミや虫を取り除いたり、雑草を抜いたりするときに使います。盆栽はとても繊細なので、うっかり折らないように指よりも細いピンセットを使うのがおすすめです。
- 針金:アルミ線と銅線の2種類があり、盆栽の枝や木のバランスを整えるために使います。太さによって強度が変わるため、植物や用途に合わせて選びます。
- 針金切り:盆栽で使う針金をカットする時に使います。
Q3.盆栽の置き場所はどこがいい?
盆栽の植物は、風通しや日当たりが良い屋外に置きます。
しかし西日など強い日差しを嫌う盆栽も多いため、直射日光が避けられる場所に置くのがおすすめです。
日影がなければ、50%程度の遮光ネットで保護してあげましょう。
風通しを確保するために、屋外でも地面は避け、高い位置に置きます。
室内で盆栽を楽しみたい場合は、複数の盆栽を交代で室内に置くことをおすすめします。
Q4.盆栽に肥料は必要? 与え方や頻度は?
盆栽における肥料は、その植物の種類や成長時期によって必要性が大きく変わります。
たとえば松柏類なら肥料が必要ない種類も多いですが、唐松や錦松、杉や檜なら肥料は必要です。
花ものなら桜や藤、雑木ものなら楓も多くの肥料を必要とします。
一般的に肥料は4月~11月の間にあげることが多く、粒状の「バイオゴールド」が使いやすくておすすめです。
与えすぎても盆栽植物に負担がかかりますし、少なすぎても効果を十分発揮しません。
まずは肥料に書いてある規定量を見て、規定量よりすこし減らした量から徐々に与え始めて様子を見ましょう。
Q5.盆栽の鉢選びで気をつけることは?
盆栽は植物の咲き方やバランスだけではなく、それらを支える「鉢」も大事な要素です。
ぜひお気に入りの鉢を選び、コレクションしてみましょう。
鉢は素焼きや釉薬のかかった陶器、プラスチックといった素材が一般的です。
水はけのよさで選ぶなら、素焼きの陶器がいいでしょう。
吸熱性や保温性も高く、盆栽にとって快適な環境を維持できます。
鉢の適切な大きさは、木の大きさで判断します。
木の丈と同じ幅の鉢がバランスが良いとされ、深さは木の幹の直径と同じ程度が良いとされています。
Q6.そのほかに盆栽を育てるにあたって入門者が知っておくべきことは?
盆栽の植物をうまく育てるには、その植物の選び方が大事ということを知っておきましょう。
葉のツヤがいいか、樹木の下の部分の枝も活き活きしているかチェックして、良い状態の植物を選びます。
また盆栽は、「水やり3年」という言葉もあり、水分の調整がとても大事です。
失敗するポイントでもあり、「盆栽を始めたいけれど、上手くできるか不安」という場合は、ある程度できあがった盆栽を購入するのもおすすめです。
Q7.盆栽って高額なイメージだけど、安い盆栽もある?
「盆栽=高い」というイメージを持っている方も多いようですが、そんなことはありません。
もちろん植物や鉢・道具の1つ1つにこだわりだすとキリがなく、数百万円を超えることもあります。
しかし、盆栽はお金を掛けなくても十分に楽しめますよ。
種類によっては数百円で手に入る苗木もありますし、種子から購入すればもっと安く手に入ります。
たとえば、先ほどご紹介した「盆栽妙」というサイトなら、ミニ盆栽で1.980円~購入できます。
最近は手のひらサイズのミニ盆栽が人気で、こちらは小さい分お値段も安くておすすめです。
盆栽を始めるときには道具も必要ですが、メーカーにこだわらなければ1万円以下で揃えることもできます。
Q8.ズボラな人や初心者でも育てやすい盆栽は?
「こまめなお手入れが苦手で、すぐに植物を枯らしてしまう」という人は、あまり手を掛けなくてもしっかり育つ、丈夫な盆栽植物がおすすめです。
中でも「黒松」や「五葉松」などは盆栽の定番植物ですが、実は丈夫で育てやすいのでズボラな方も失敗しにくいでしょう。
花ものなら、公園にも咲いている「クチナシ」が丈夫でおすすめです。
Q9.プレゼントとして喜ばれる盆栽は?
「災い転じて福となす」に掛けた「南天」は縁起がよく、古くからプレゼントとして人気の盆栽です。
また、おめでたさを強調したいときは、開運を象徴している「梅」もおすすめです。
その他盆栽初心者の方にプレゼントするなら、丈夫で育てやすい「五葉松」や「黒松」も良いでしょう。
いずれにしても盆栽はある程度手がかかりますので、盆栽を育てるスペースや時間に余裕がある人に贈るのがおすすめです。
最後に|盆栽で日常に楽しみを追加してみよう
盆栽初心者の方に向けて、盆栽の魅力や植物の種類、よくあるQ&Aをご紹介しました。
年配の趣味というイメージが強い盆栽ですが、今では若い人や海外の人にも人気となっています。
自分で手間暇をかけて美しく育った盆栽は「作品」であり、大きな達成感があるものです。「ついつい人に自慢したくなる」という人も少なくありません。
育てやすい植物もたくさんあるので、ぜひ盆栽を始めて日常を豊かにしてみませんか?